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健康維持のためのエアロバイク

[現状の課題]

 本物理工学研究社の副代表は6年前に糖尿病の指標となるヘモグロビンA1cの値が12を超え、I型糖尿病と診断されて2週間入院し、退院後もインスリンの注射と食事の改善・工夫が必要とされている上に日常的な体の運動が欠かせません。家族も参加を余儀なくされた病院の講習によると、毎食後自宅周辺の散歩など短時間でも体を動かすことが推奨されています。この指導に従って晴れの日も雨の日も欠かさず運動ができるようにアスレチックジムに通って来ましたが、昨年あたりから体重が増え始め、血糖値のヘモグロビンA1cの値も上昇してこの3月の定期受診では7.5となってしまいました。この値が一か月も続くと1日一回となっているインスリン注射の回数を増やさざるを得ず、それは生活の質に影響を与えることになります。ヘモグロビンA1cの値を下げるには一番に食事を見直すことが必要です。その次に運動です。
 自宅周辺の散歩も含めて、女性が家の外に出るには日焼け止めクリームをはじめそれなりのお化粧が必要で、装いにも気を遣うことになり、毎日確実に手軽な運動を励行することは容易ではありませんでした。
 自宅で手軽に体を動かせるエアロバイクを利用できれば、日焼け止めクリームも不要で普段着のまま運動できます。現在は通販などでエアロバイクを安価に購入することもできますが、10数年前に手頃な価格のエアロバイクを購入した際、華奢な作りに満足できず1年未満の使用でリサイクルショップに出した経験があります。現状では改良が重ねられていると思いますが、しっかりしたエアロバイクはそれなりに高価です。また、エアロバイクによる運動が不要になったとき、その高価なエアロバイクは処分に困ります。このため、今回、市販の自転車を利用したエアロバイクを製作しました。不要になれば自転車として使えます。

 

[試作エアロバイク]

 図1は試作した2代目のエアロバイクです。これは変速ギヤ付きの折り畳み自転車を利用していますが、1代目として変速ギヤなしのママチャリを利用したものを作っています。製作と言っても
1) 後輪の車軸に支持枠を両側から取り付ける、
2) ブレーキのねじを調節してブレーキハンドルを動かさなくても一定のブレーキがかかるようにする、
だけのものです。なお、それぞれ、発電機を後輪に移しその出力でスマホの充電を行えるようにもしていますが、1時間も2時間もペダルをこぎ続けることは想定していませんので、実用的な充電を行うことは無理です。また、それぞれの自転車にもともと付いていたサドルはより大型のものに取り換え、快適に運動できるようにしています。図1の折り畳み自転車はハンドルの高さ調節ができないため、サドルの高さのみの調節となりますが、ママチャリでは両方の調節ができるためより体形にあった姿勢での運動ができるようになります。

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[本エアロバイクによる効果]

副代表が、図3に示す1代目のエアロバイクを用いて試験的に運動を行いました。5分こいだら体が熱くなり、10分もこいだら汗ばんで来るようにブレーキの負荷を調節しています。30分もこげばかなりな運動量になります。食事を見直すことと合わせて、1日のうち気の向いた時に手軽に10分とか20分とかの運動を4月中旬から2か月間続けた結果、ヘモグロビンA1cの値が7.0から6.6までに下がり、定期的に訪れる病院の主治医に驚かれたそうです。これを知り、糖尿病の女性には手軽に運動できる環境が効果的であることを認識し、同様な立場に置かれている方々に本エアロバイクを紹介することとしました。

 

[エアロバイクの利用]

 ネットで検索するとここで紹介したような自転車を利用したエアロバイクに類似のものは数多く販売されています。また支持枠だけの販売もなされています。このようなご時世ですから、本物理工学研究社としてはエアロバイクの製作・販売は致しません。ただし、ご自分の不要な自転車を使ってエアロバイクを利用してみたいとお考えの方は、車輪の寸法をお調べになりメールでお問い合わせください。対応できる範囲で支持枠の製作・販売を致します(運送費を除く実費で5000円程度になる見込みです)。

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​弊社は新アイデアを商品化するための試作開発を主な業務とし、2018年秋以降麦工房土浦のパン工房を設立し、数少ないスタッフで運営しているため、営業時間中であっても直接の対応が難しいため、できるだけメールでのお問い合わせをお願いしています。

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