
天然酵母パン教室麦工房について
これまで焼いて来た天然酵母パンは、噛み応えがあり味わい 深くおいしいパンで、これからも焼き続けたいパンです。このようなおいしいパンは、多くの人に味わってもらいたいパンです。
この思いから、副代表の黒田容子は、天然酵母パン教室(麦工房)を主宰して来ましたが、これまで生徒さんの対象としてきたお母さん方が、 経済的余裕の少ない生活を強いられる中でパートに出るなど、忙しく日々を送る傾向が強くなって、教室を継続することの難しさを痛感した結果、教室を廃止し、 直接パンを届けられるパン屋さんへ脱皮すべく検討を続けて来ました。
これからは、普通のパン屋さんを超えるものを目指して、生徒さんに教える代わりに、合同会社物理工学研究社の中で機械に教えていくことにしました。
2017年6月 黒田容子
家庭で作る天然酵母パンの価値
家庭で作る天然酵母パンを多くの人に味わってもらうことこそが第一の目標です。家庭で作るパンと市販のパンの違いは品質管理や経済合理性の違いにあります。 市販のパンは品質管理が行き届き、また、多種多様な製品が経済的な価格で提供されています。しかしながら、添加物の少ない食物でないと体が 受け付けない人や残留農薬で汚染されていな い食品を摂りたい人、子供に与え続けて長期的に安全だと考えられる食品を摂りたい人、市販のパンの味には満足できない人、 これらすべての人を満足させることはできません。もちろん、最近の動向としてこれらの一部を満たすものが市販されています。一方、家庭で作る天然酵母パンは、 品質管理と経済合理性とを除き、上で述べたすべてを満たす潜在力を持っています。家庭で作る天然酵母パンにいつも同じようなおいしさを求めることは無理で、 びっくりするような深い味わいのあるパンが焼き上がる一方で期待ほどの味が出ない場合もあるなど、一定の品質を維持することは難しいです。 また、国産の小麦粉にこだわり、かつ、少量の原料や素材を購入・使用することになるため、経済的に低価格を追求することが困難です。しかし、 以上の欠点を補って余りあるほどびっくりするような深い味わいのあるパンの存在をできるだけ多くの人に知ってもらいたいと思っています。
弊社の役割
家庭で作る天然酵母パンを焼く人を育てるために、長年、パン教室を開催して来ましたが、近年、男女共同参画社会の到来で家庭にいる主婦が少なくなり、 家庭で天然酵母パンを焼く機会が減って来ました。このため、おいしい天然酵母パンを提供する一つの方法として、定年退職をした方が住まわれる地域で 小規模な天然酵母パンを焼いて販売するということを考えました。定年退職をした人には年金が支給されているので、労働賃金を圧縮できるメリットがあります。 しかし、体力的に無理な仕事はできませんし、財政的に無理はできません。このため、家庭で使用するオーブンや発酵器だけを使い、 労力をできるだけ少なくしてパン製造を行う方法を提案して実践していくことが弊社の仕事です。